刃物研ぎ、再加工、修正研磨は(有)大坪研磨商会にお任せください。エンドミル製作、超硬ろう付け、エンシン替刃も再研磨承ります。

超硬ろう付け

超硬ろう付け

刃物は使えば摩耗します。消耗します。
新品の刃物に買い替え…の前に『ろう付け』の手段があります。
“刃”となる部分、超硬チップの“ろう付け”で新品同様、しかも低価格で蘇えります。

ろう付け工程

超硬板を放電加工機にてカットします

【1.超硬チップをカット】
ろう付けする超硬チップを放電加工機にてカットします。
規定寸法より大きめにカットしておかないと、ここで小さくカットしてしまったら…規定寸法より小さくなってしまうので、全てが台無しになってしまいます。
かと言って大きくカットしすぎるのも、仕上げるのに時間がかかり過ぎる為、無駄のないサイズにカットすることを求められます。


銀ろう準備

【2.銀ろうの準備】
超硬チップをカットしたら、銀ろう(銀ロウ)の準備をします。
母材溶着面に合わせてカットします。ここで、加熱による母材表面の酸化を防ぐとともに、ろうの流れを促進させる“フラックス”と呼ばれる薬品を接合面に塗布します。
(写真はフラックス塗布前になります)


溶着に取り掛かります

【3.薄くなった超硬チップを外す】
酸素アセチレンバーナーを用いて、再研磨の繰り返しで薄くなった超硬チップを外します。
ここでキレイに外しておかないと、しっかりとした溶着ができません。金ブラシ等でしっかり溶着面をキレイにしておきます。


溶着直後、自然に冷えるのを待ちます

【4.溶着終了】
溶着が終わりましたら、刃物が冷えるまでしばらく待ちます。
ここで急に冷やしてしまうと、超硬にクラック(ひび)が入ったりしますので、焦らずじっくり待ちます。
待ち時間の間に、仕上げ工程のNCプログラムを作成します。


サンドブラストで綺麗にします。

【5.サンドブラスト】
刃物が冷えましたら、サンドブラストで砂を吹き付けます。
溶着時に塗布したフラックスの除去、バーナーで焼けた刃物をサンドブラストで綺麗にします。
ここで、しっかり溶着できているかの確認、規定寸法に仕上がるかの確認も行います。


スクイ面の研磨

【6.スクイ面の研磨】
最終仕上げ工程前に、スクイ面の研磨を行います。
チャッキングする際、シャンク振れを0.01mm以内に抑えます。(ルーター再研磨と同じ)
2枚の刃を均等に研磨しないと、次工程の外周成形時に高さが変わってしまうので、丁寧に研磨します。


外周の成形

【7.外周成形~刃つけ】
スクイ面の研磨後、最終仕上げの外周成形に入ります。
刃径、刃数、外周角度、リード角等をプログラムに入力し、NC成形機で規定寸法まで仕上げます。
ここで“刃”がつきますので、更にクラック(ひび)に注意します。
切り込み量を調整して、最終仕上げを行います。


ろう付け完了

【8.ろう付け完了】
規定寸法に収まりましたら、ろう付けが完了です。
新品同様のNCルータービットに蘇えりました。
他にも、カッター、モルダーカッターのろう付けも可能です。

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